季節の風景

2009年6月 4日 (木)

あけび茶と蒸しパン

Photo_3 今日のおやつは、あけび茶と、
佐藤商店さんのクルミとレーズンの蒸しパン。
豆乳を使っているせいか、
もっちもっちで、甘さ控えめの蒸しパンです。
噛み応えがあって、大好きです!
他にも金時豆やかぼちゃの種など、
色々種類がありました。




最近、色んな野草をブレンドしてお茶を作れないかしら、と思って、実験中です。
もともと、母方の祖母が野草を摘んできては干してお茶にしていました。
「ばっちゃ」と呼んでいたその野草茶は、
結婚して実家を離れた後も、定期的に送られてきていたのですが、
近頃、祖母も足腰が弱って、なかなか野草を摘みに行けないのだとか。
恥ずかしながら、いつも祖母をあてにして、
自分では試してみたことがなかったものですから、
5月の連休中に、庭のあけびで作ってみました。
祖母は干した葉をやかんに放り込んで、
大量にお茶にしていたのですが、
私は、手軽に少し、飲みたい時に、さっと淹れられる方が便利なので、
生の葉を煎ることにしました。

Photo

ちょうど新芽が出る時期なので、
明るい緑色のかわいらしい葉を、ちょっぴりずついただきます。

Photo_2 鉄鍋で煎ります。
10分ぐらいすると、葉が黒ずんで、
しわしわになってきます。
少し粗熱が取れてきたところで、
揉みます。とにかく揉みます。
葉のエキスがじわじわ出てきて、
いつの間にか手がすべすべになるというおまけ付き。
これを三日ほど天日干しにします。


Photo_4
からからに乾いたものがこちら。

飲む直前に焙じて、熱湯を注ぎ、20秒ほど待ちます。
うっかりしていると、薬草臭~いお茶になってしまうので、要注意。
上手く淹れられると、後味に柔らかい甘みが感じられて、
蒸しパンやお煎餅のような素朴なお菓子と良く合います。
でも、もうちょっと修行が必要かな・・・。

ちなみにあけびの葉は利尿効果があるらしく、
むくみに効果を発揮します。
最近、少し手のむくみが気になる時に、飲んでいます。

Photo_5

地味ですが、花もかわいらしい。
秋に鈴なりになる実もまた、目を楽しませてくれます。

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2009年2月18日 (水)

雨水

今日は雨水。
暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」
と記されています。
静かな春の訪れを感じさせる二十四節気の一つです。

ちなみに、お雛様は雨水の日に出すと良いのだとか。
人型に切った紙を川に流す祓い神事「流し雛」が、
雛祭の起源だったそうですから、
川にはった氷が溶ける雨水の日と、
結び付けられたのかもしれません。


Photo_2 そんなわけで、ウチのお雛様。
大分の土鈴雛です。
振ると「からころ」と鈴の音がします。
光原社の「雛の会」でもとめたもの。
モダンな色使いと、やさしい顔立ちが、
気に入っています。
ハコベやフスマ、庭の日当たりの良い場所に顔を出していた、
春の野の花と一緒に飾りました。

とは言っても、今朝の仙台は小雪がちらちら舞うほどの冷え込み。
しかし、ガラス越しの日差しは、随分暖かくなってきたように感じます。

Toriko
寒さのせいか、しばらく水浴びをしていなかった文鳥のトリコ。
今朝は豪快に水浴びしていました。
やはり動物は敏感ですね。


Photo_3
せっかくですから、お雛様の前でお茶を一杯。
去年の春摘みの梨山烏龍茶。
鼻をくすぐる柔らかな香り。
じんわりと舌に染み込んでいくお茶の甘み。
飲んでいる内に足がぽかぽかしてくる
不思議なお茶です。

あ、お雛様を飾っていますが、
赤子の性別が女の子、というわけではありません。
性別はまだ分からないのです。
どっちでもいいです。
生まれるまで分からなくてもいいかなー、とも思っています。
お雛様は、あくまでも自分用なのですよ。
ふふふ。

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2009年2月 2日 (月)

時計草の冬越し

Photo 左のしょんぼりした感じの植木鉢は、時計草です・・・。
別名「パッションフラワー」、キリストの受難を意味する花。
南米原産なのですが、先日、ウチの庭先で、
大雪に埋もれるという思わぬ災難に遭遇しました。
もともと、南米の照り返す太陽の下で、
エロティックな花を咲かせていたわけですから、
仙台で雪の下敷きになるなど、言語道断でしょう。
見ていると恨み節が聞こえてきそうな気がします。


気づいたのは、昨日。雪かきをしていたのです。
雪の下から顔を出している手のひらのような形の見覚えのある葉に、
何となく胸騒ぎがして、掘り返してみると、かちかちに凍った鉢が・・・。
本来なら秋頃には室内に取り込んでおかなければならなかったのですが、
忘れていたというか、いえ、覚えていたんですけど、
大丈夫のような気がしていたというか、とにかくうっかりしていたのですね。
夏には濃い緑色の葉が、日差しに照り返って、
そりゃもう生き生きしていたのですが、
今はすっかり雪に負けて、葉も散り散りに。

縁側に入れて、葉が落ちてしまった枝は、短く刈り込んで、
残っている葉に少しでも栄養が行くようにしてみたのですが、
それがまたしょぼくれた感じに拍車をかけて、一層哀れです。

何とか春まで持ちこたえてほしいものです。





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2009年1月 8日 (木)

七草の朝

Photo 七日の朝、土鍋でことこと七草粥を炊きました。

六日の夜に、七種類の野草をまな板の上で細かくたたきます。
たたきながら「唐土の鳥と、いなかの鳥の渡らぬ先に、何草たたく、七草たたく」と、
六度繰り返し唱えるのだとか。
うーん、どういう云われがあるのか分かりませんが、
そういうものらしいので、とりあえずつぶやいておきました。

七草は、芹、なずな、御形、はこべ、仏座、すずな、すずしろ。
知り合いの農家の方が、届けてくださいました。

やわらかく炊けた白いお粥に、七草を散らすと、
一足先に春が訪れたような気分になります。
この日の朝は、自家製のお漬物。
蕪の三五八漬けに沢庵。
お茶は碧螺春を淹れました。

仙台はこれからますます寒くなります。
単調になりがちな冬の毎日だからこそ、
暮らしの歳時記を大事にしたいと思います。

Photo_2

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2009年1月 5日 (月)

お正月

明けましておめでとうございます。
旧年中はたくさんの方にお力添えいただき、ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、お正月。
皆様、いかがお過ごしでしたか?
今年のお正月は、結婚以来初めて旦那さんと二人きりで過ごしました。
両親は先月から旅行に出かけ、それぞれの家庭で年越しを迎えることになり、
恒例の親戚宅ツアーもなく、非常に静かなお正月でした。

毎年12月に入るとお節の準備を始め、
大晦日にお重四段に黙々と料理を詰めていくのですが、
今年は二人きりですし、懐石料理教室でお世話になっている伊藤先生に、
お節をお願いしました。
私が作ったのは、元旦の朝のお雑煮だけ。
白味噌ベースの関西風のお雑煮です。
残念ながら旦那さんには不評でした・・・。
やっぱりいくらや焼きはぜがどどーんと乗っている
豪華なお雑煮の方がいいのかしら。

2009



元旦の朝はこんな感じ・・・。

せっかくのお節を真上から撮らなかったことが悔やまれます・・・。
ぎっしりと詰めて下さった上に、可愛らしく、どれもこれも絶品でした。
伊達巻がしっとりふわふわで感動。
きんとんの上品な甘さにも感動。
元旦から口福をかみ締めておりました。


その後、近くのお羽黒神社に初詣。
年末まで降り続いていた雪もやみ、
空気も澄んでいて、元旦の朝にふさわしいお天気。
甘酒でほこほこ暖まって、帰ってきてからお茶。

2009_2
冬摘みの龍井茶と、お干菓子です。
日ごろ、緑茶はぬるめのお湯で淹れることが多いのですが、
この日は和三盆の甘みに負けないよう、
そしてすっきり目が覚めるように、
いつもより少し熱めのお湯で淹れました。

2009_3 茶杯の周りで唐子たちが楽しそうに遊んでいるのですが、
一人、激しくデッサンの狂った頭でっかちの唐子がいて、
見るたびにニヤニヤしてしまいます。
このデカ頭君の絵付けをしている時、
一体、何が起きたのでしょうか。

お干菓子は縁起の良い初夢、富士と鷹と茄子をかたどったものだったのですが、
私が年明けに見た夢は、少々不愉快でした。
気がつけばつるっと出産しており、
いやはや安産で一安心、したのもつかの間、
生まれて来た子供はインド人のように色黒で、
生まれた直後だというのになぜか体格は大人サイズ。
女の子にしてはたくましすぎる肩幅。
顔が不細工な上に愛想もないという最悪のパターン。
「趣味は?」と聞くと「サッカー。」と一言。
この子、嫁に行けるだろうか、と不安に思っているところで目が覚めました。

夢見が悪かったものの、
それを除けば、非常に平穏なお正月でした。

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2008年10月 3日 (金)

金木犀のお茶・栗の渋皮煮

Photo 実家から、丹波の栗が送られてきたので、
栗の渋皮煮を作りました。
一晩お湯につけ、鬼皮をむき、
アク抜きをして、表面についている筋を爪楊枝で取ります。
柔らかく煮込んでから、砂糖を入れ、
ゆっくり味を染み込ませていきます。
・・・三日かかってしまいました。


さすがに3kgの栗の鬼皮をむくのは、なかなか大変でした。
しかし、新鮮なうちに作った方がやはり美味しいので、
ここは気合で乗り切ります。
この季節になると実家では、
母と祖母が新聞紙の上で栗の鬼皮をむいていました。
私は当時、つまみ食い専門でしたので、見ているだけでしたが、
日頃スローな祖母が、この時ばかりはものすごいスピードで、
新聞紙の上に、あっという間に鬼皮の山を作っていました。

Photo_2 お茶は肉桂と金木犀をブレンドしました。
肉桂は、武夷山の岩茶の一種として有名ですが、
こちらは珍しく台湾のもの。
一煎目はストレートで、
肉桂の甘くスパイシーな香りを楽しみます。
二煎目に金木犀をいれ、お湯を注ぐと、
ふわりと金木犀の香り。

口に含むと肉桂の濃厚な香りと合わさって、
深い余韻を残します。
ガラスの茶器で淹れると、
小さなかわいらしい花が揺らめいて、
秋の深まりを感じさせてくれます。

今週末、wasanbonで開かれるGingaさんのステンドグラスの夕べにて、
この肉桂と金木犀のお茶をお楽しみいただけます。
詳細はコチラ→*

Gingaさんが生み出す神秘的な灯りの下で、ぜひお楽しみください。

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2008年9月26日 (金)

鉄観音と無花果の黒糖煮

Photo_3 仙台に来て最初の秋、
毎日自転車で朝市に通っていました。。
不思議な色をしたきのこ類(今思うと「さくらしめじ」だったような)や
見たことのない野菜に混じって、小ぶりの青い無花果を見た時、
これは一体、どうやって食べるものなのか、
わくわくしたものです。
私が生まれ育った関西では、
無花果は生で食べるもの。

東北の甘く煮た無花果は、衝撃的でした。

それから3年。
毎年秋が来る度に、一年分の無花果の瓶詰めを作ります。
東北らしいねっとりした無花果煮をはじめ、
ふんわり柔らかなコンポート、赤ワインとスパイスを入れて煮込んだもの、
砂糖を変えてみたり、煮方を変えてみたり、
色々実験中です。

今日のお茶請けにした無花果は、
黒糖とアニスやシナモン、色んなスパイスでじっくり煮込んだもの。
個性的な甘みに負けないように、
木柵鉄観音を淹れました。
お茶がとろりとのどを通っていった後、
ふわっと香る蘭のような香り。
無花果のからみつくような食感と合わさって、
何とも官能的。

たまには一人、夜中にこんなお茶会を開いてみるのも良いですね。
花は時鳥草(ほととぎす)。
李朝の水差しに生けてみました。

Photo

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2008年6月 4日 (水)

梅カレンダー

Photo 昨日、青梅を買ってきました。
袋を開けたとたん、台所に広がる
瑞々しい爽やかな香り。
水に一晩漬けて、あくを抜き、砂糖に漬け込んで、
来週wasanbonさんで開く夜茶会のお菓子になります。

Photo_2 ひたすら種を取っていく地味な作業のお供は、
2年前に仕込んだ梅酒。
きれいな琥珀色になりました。
時々、砕けた茶葉を水出しにして、アイスティーを作るのですが、
今回そうして水出しした東方美人で、梅酒を割ってみました。
東方美人の蜂蜜のような香りが、
梅酒のとろりとした舌触りと合って、うっとり。
思わず手が止まりました。

梅が出回り始めると、どうもそわそわ落ち着きません。
この季節にしかできないことがたくさんあって、
あれもこれもと、つい欲張ってしまいます。
梅干はもちろん、梅シロップも作りたいし、
梅酢もあれば色々使えるな、赤紫蘇が出るのはいつ頃だっけ、
紫蘇巻きも作りたいな、などなど・・・。
どれも瓶の中で静かに熟成していくのを待って、
数ヵ月後、数年後にいただけるご褒美。
随分と気の長い話ですが、
待った分だけおいしくなるので、我慢です。

梅仕事が教えてくれた、待つ楽しみ。
今年の梅は、どんな味に仕上がるでしょう。

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2008年3月16日 (日)

草摘み

Photo

幼い頃、春になると、よく祖母に連れられて、草摘みに行きました。
農家出身の祖母は、今でも近くに小さな畑を借りて、
花や野菜を育てています。
ヨモギやドクダミやゲンノショウコといった野草をブレンドして、
お茶にして飲ませてくれたのも、祖母でした。

結婚後も、その野草茶は定期的に実家から送られてきます。
おばあちゃんが作るお茶だから「ばっ茶」と呼んでいた野草茶。
子どもの頃は、その独特の風味が苦手だったのですが、
今はその向こうにふんわりと、甘味が感じられるようになり、
家では、水出しにして飲んでいます。

野草茶とともに、私が祖母から受け継いだ習慣が、春の草摘みと草餅作りです。
今日はお天気が良かったので、青葉山へ草摘みに行ってきました。
枯れ草の隙間から、ヨモギの新芽が顔を出しています。
その柔らかい葉を摘んで、草餅を作ります。
もう一週間もすれば、この野原のあちこちに、
こんもりとヨモギの茂みができることでしょう。
ヨモギを摘んでいる内に、ひょっこりとフキノトウが顔を出しているのに気付きました。
よく周りを見てみると、あっちにもこっちにも。
あ、足の下にも。
これはてんぷらにして、今日の夕飯の一皿に。

春のご馳走です。

Photo_2

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2008年2月10日 (日)

冬の庭

Photo

お茶会のテーブルを飾る花は、
いつも家の庭や、近くの山で採ってきたものです。
名前の分からない木の実や、花は目立たないけれど、
葉の色や形が美しい枝を選ぶこともあります。
四季を通じて植物を観察していると、
花だけではない木々の様々な表情に、はっとさせられることが多く、
そんな空気を少しでもお茶会で感じていただけたら、と思います。

昨夜から仙台は大雪で、ようやく出始めた水仙の芽も、
すっかり雪にうずもれてしまいました。
そんな冬の庭に、きりりと屹立した槿の木は、
モノトーンな風景の中で、際立って見えます。
夏の間、濃い緑の葉影から、薄紫色の花をのぞかせていたこの木は、
すっかり丸裸で、花の跡に紡錘型の実を付けています。
とは言っても、種子はもうすっかり風に飛ばされてしまい、
今はその抜け殻が、寒空に震えているだけ。
鼠色の真っ直ぐな枝と、乾いた質感の種子の抜け殻が好きで、
一月のお茶会では、よく飾りました。
花器の都合上、いつも一本しかお持ちできないのですが、
写真のように群生して、空に向かって枝を伸ばしている姿が、
一番この木らしいと思います。


蹲に溜まった雪と氷、葉先がレースのように白く凍った葉牡丹、
春に備えた木々の赤い芽。
冬の庭のあちこちで、ひっそりと息づいているものたち。
暗くて長い冬の、楽しみの一つです。

  Photo_2

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