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2009年3月

2009年3月30日 (月)

猫山雛茶会報告

昨日、改装後の紫山さんで、初の猫山茶会を開きました。
生成り色の和紙が貼られた壁も、素朴な雰囲気で素敵でしたけれど、
今回の白壁の美しさには驚きました。
紫山さんの審美眼で選び抜かれた古いものたちを、
しっとりと包み込む懐の深い白壁。
コンクリの床と合わさって、静謐な空間を作り出していました。
その奥の、琉球畳が敷かれた小上がりで開いた猫山茶会。

Photo_3

お茶は文山包種茶を二種。
去年の11月中旬に摘まれたものと、
しばらく熟成されたものを、飲み比べていただきました。
熟成されたお茶は、湯気の上がり方もゆっくりで、
体を冷やしません。
果物のような甘い香りが、いつまでも鼻腔をくすぐり、
聞香杯から離れられずに、うっとり。

清朝の水差しに飾った枝は、木五倍子(きぶし)。
蝋梅のような色合いの花が、房状に垂れ下がります。
朝鮮半島が原産の花らしく、漢字と読み方の字数が合わず、
名前を覚えづらい花。
朝鮮語では、何て発音するのでしょうね(キブーシ?キブシー?キーブシ?)。

Photo_4 中央に敷いた和紙の上には、大分の土鈴雛。
糸のように細い目が愛らしいのです。
お雛さまの前に、土筆と蕗の薹と蓬の小さな花束を。
蛤の殻を花器に見立てました。

Photo_5
今日のお菓子は桜杏仁とグリーンレーズン。









Photo_6


後半に登場したきなこしぐれ。

笑いの絶えない和やかなお茶会になりました。
ご参加くださった皆様、
色々とお気遣いいただいた紫山さん、本当にありがとうございました。
また、この度ご希望に添えず、ご参加いただけなかった皆様、
申し訳ございませんでした。

Photo_7
今、蕗の薹を一つ、蛤に入れて、
昨日の余韻を惜しんでいます・・・。
いつかまたお会いしましょう。

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2009年3月25日 (水)

遠刈田視察

来月のこけパーに向けて、遠刈田へ視察旅行。
メンバーは、こけパー幹事の会長AKOさん、私の三名。
会長の車でびゅーん。
実は、前日までリンパ腺が腫れて、寝込んでおりました。
これはひょっとすると当日ドタキャンになるかも・・・と思い、
葛湯を飲んでお灸をはって、早めに布団に入りました。
真夜中にふと目が覚めると、嘘のようにのどの腫れが引いており、
行ける、と確信。
こけしの神様のお導きとしか思えません。


美しい蔵王の山並みには目もくれず、
ひたすら街中のこけしモチーフを探し回る三人組。
見つけては、激写。激写。激写。


Photo こんなのとか。
こけし橋です。
橋の手すりに延々とこけしが付いています。



Photo_3

こんなのとか。
遠刈田で一番古い工人さんのお宅で見つけたこけし灰皿。
頭部に灰皿を装着。



Photo_4 こんなのとか。
東北電力、グッジョブ。






お昼はもちろん、レストラン正六へ。
こけし飾り巻き寿司を、ぜひこの目で拝見したく、
どきどきしながら、注文しました。

Photo_5

こちらです。





Photo_6
裏返してみました。
白目。





このポップさ、キュートさ、
見習うべきところが、大変多いと感じました。
私も、もっと精進しようと思います。
おそばもいただき、満腹でこけし館へ。

こけしの図案が展示してあったのですが、
見慣れない顔立ちを発見。

Photo_7 目元に特徴があります。
「アイシャドウ系」と命名。
とりあえず、館内のアイシャドウ系はすべて写真に収めたのですが、
古いものが多く、最近はあまり作られていないようです。
早すぎたか、アイシャドウ系。

Photo_8
収蔵品が、展示スペースのキャパを超えているのか、
非常に大胆な展示方法です。
駄菓子屋を思い出しました。



こけし館の収蔵品の多さに、力尽きそうになりましたが、
近くのこけし屋さんで、衝撃の出会いが待っていました。
こけし好きのRGさんが営んでいるこけし屋さん。
ここのこけしを見てしまうと、
土産物屋さんのこけしなど、視界に入りません。
やはり愛ですね。愛があるって素晴らしい。
RGさんのおめがねに適ったこけしだけが勢ぞろいしていました。

Photo_9
その中でも圧倒的な存在感を放っていたのが、こちら。
こけし曼荼羅です。
全長130cmはあったかと。
胴体と頭部に小さなこけしが大量についています。
しかも、それぞれ模様が違うという凝りよう。

Photo_10 ちなみに頭部のコレ、回転します。
くるくるくる~っと。
常人の発想ではありえません。
これもまた愛。






店主のRGさんは、大変お話し上手な方で、
工人さんのあんな話やこんな話、
秋篠宮殿下がいらしたときの思わぬ裏話など、
たくさん聞かせていただきました。
相槌を打ちながら、店内に目を泳がせていると、
怪しげな段ボールが・・・。
がさごそ探ってみると、顔立ちといい、色使いといい、模様といい、
稀な雰囲気を醸し出している一体のこけしを発掘。

Photo_11 それがこちら。
福島の土湯系のこけしです。







おおっ。これはほしい!
RGさんに値段を聞いてみると、
「ああ~、その工人さんはまだ若いんだけどもう作ってないんだ。貴重だよ。
**********でね~。」
・・・その話は、聞きたくなかったです。
ひとまず脇に置いて、別のこけしを捜索。
他にもっといい子がいるかもしれないし。
すると同じ土湯系のこけしを発見。
うん。これもいい。
念のために裏返してみると、同じ工人さんの名前が書いてあって、撃沈。
結局、これも出会いだろうと思い直し、
何となくもやもやしたものを抱えたまま、連れ帰ってきました。

今、パソコンの横に置いているのですが、
見れば見るほど、目の焦点が合ってなくて素敵です。

それから弥次郎村へ。
途中、蔵王の観光地らしき牧場などが見えましたが、
誰も「ちょっと寄ってみようよ。」と言いませんでした。
ひたすらこけしだけが目的の、ストイックな旅。

Photo_12
こけし神社。
屋根を支えるこけし達。
ご苦労様です。





弥次郎村にいらっしゃるこけし工人さんにお会いしたかったのですが、
残念ながらお留守でした。
会長とAKOさんによると、大変楽しいご夫婦なんだとか。
次回は是非お会いしたいものです。

そんなこんなで終わったこけし旅でした。

Photo_13

蔵王の山並み。

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2009年3月22日 (日)

うちむらさきの砂糖漬け

先日、懐石料理教室でお世話になっている先輩から、
うちむらさきという文旦の原種をいただきました。
文旦。あの子どもの頭ぐらいはありそうな、巨大な柑橘類です。
その文旦の原種、ということで興味津々。
果肉は一見、ルビーグレープフルーツのようで、
ほんのりピンク色でした。
まずはその瑞々しさにびっくり。
甘すぎず、苦すぎず、さっぱりしたお味で、
するすると口に入ってしまいました。
日本国内にも、
まだまだ知らない果物があるのですねぇ。

最近、教室の最後に、
伊藤先生がお手製の晩白柚の砂糖漬けを、お薄と一緒に出して下さいます。
これが宝石のような美しさで、しかも表面はぱりっ、
中は寒天のような食感で、本当に美味しいのです。

「こんなの私も作ってみたい!」というわけで、作り方をうかがって、
今回頂いたうちむらさきの皮で作ってみることにしました。
「うちむらさき」というだけあって、
皮の内側がほんのり赤味がかっています。
この色が、完成した後、どうなるのか・・・。

Photo_4
2回ゆでこぼし、乾かした後、
グラニュー糖をまぶしました。
ほんのり琥珀色。うふふ。
きれいです。
これをもうしばらく乾かします・・・。
表面はぱりっ。中は寒天。が目標です。


さて、どうなることやら・・・。

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月庭一日喫茶室

先日、晩翠通りにあるバーhaltさんで開かれた、
月庭一日喫茶室にお邪魔してきました。
見たことのないお茶や、
思いも寄らない材料の組み合わせに、
毎回ときめきっぱなしの喫茶室。
しかも今回は、薪ストーブのあるバーで開かれるということで、
強風にもめげず、てくてく歩いて行ってきました。


Photo_2
噂の薪ストーブ。
奥で赤い火がちろちろと燃えています。

Halt 私、薪ストーブからの連想で、
山小屋風の内装をイメージしていたのですが、
気持ちよく裏切られました。
何もかもが、すっきりモダンでかっこいいのです。
お酒はあまり飲めないのですけれど、
ぜひ夜も来てみたいですね。




Photoそして月庭さんのお茶。
熊本の在来種のお茶を焙じたもの。
すっきり爽やかな飲み口で、
香りは日本茶とは思えない力強さ。
しっかり体に染み渡りました。




急須は青森の金山焼きだそうです。
きゅーっと前傾姿勢になっているところが、
かわいらしいですね。頑張ってくれそうな急須です。

もう一品、「苺と蜂蜜雲」をいただいたのですが、
夢中になりすぎて、写真を撮り忘れました・・・。
去年の今頃、salveさんで開かれた一日喫茶室にも登場していたのですが、
売り切れてしまって、ありつけませんでした。
一年越しです。うふふ。
本当に美味しかったです。
ほんのり甘い桃色の飲み物。
底の方にとろりとした苺のジャムが・・・。
はぁ。幸せ。
お天気も良いし。

月庭さん、haltさん、またお邪魔しに行きますね。

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2009年3月20日 (金)

ラオスより

先日、仕事でラオスに出張していた旦那さんが帰ってきました。
ラオスって、どこ?と思われた皆さん。
タイの右上です。
カンボジア、タイ、ベトナムに三方を囲まれた、小さな山国です。
その昔、ラオスに滞在したフランス人が、
ラオスの国民性を評して、
「タイ人は稲をまく。ベトナム人はそれを見る。ラオス人はその音を聞く。」
という言葉を残したそうです。
・・・おとなしい、っていうことでしょうか。

ガイドブックをちらっと見ましたが、
紹介されていた観光地のメインストリートが、
アスファルトじゃありませんでした。
ちなみに旦那さんの滞在していた村は、
首都ビエンチャンからさらに8時間移動した山奥で、
トイレがなかったそうです。
草むらに用を足しに行くと、豚と犬が物欲しげな顔で待ち構えているのだとか。

そんなラオスから届いたお土産。
ちょっと珍しいので、ご紹介。

Photo_3


村長さんの奥さんお手製の川海苔。

Photo_4 ごはんかご。
うん。かわいいですね。
旦那さん、でかした。
都会のレストランに行くと、
これにもち米がみっちりつまって出てくるそうです。

左の包みは、何かの魚を何かの葉で包んで発酵させたもの。
よく検疫を通過できたものです。

そんなわけで、その夜は、久しぶりにカオマンカイを作りました。
タイ料理屋さんでよくあるメニュー。
鶏の炊き込みご飯です。
それと、川海苔のスープ。
ジャガイモのピリ辛煮。

Photo_5









佐藤商店の博子さんに教えていただいた
国見のハラル・フードの食材屋さんCooCooさんで、
ジャスミン米が買えるので、すごく助かります。
やっぱりこういう時は、美味しいタイ米じゃないと、
気分が盛り上がりません。
川海苔は、スープに入れると、
とろりと溶けて、良いだしが出ていました。

ちなみに魚はまだ手を付けていません。
このきゅっと締まった形が美しいですね。
市場では、これが大量にぶら下がって、売られているそうです。
うーん、ラオス。魅力的。
いつか行ってみたいです。

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今週のこけ巻き

Photo

今週の皆さん大集合。
前回の反省を生かし、しそ巻きをねばりのないものに変え、
前髪をなくして目元すっきり。
もみ上げも少し小さくしました。

Photo_2


気合。

なぜこのような気合みなぎる顔になったのか。
理由は、先日、こけパー会議の席上で、
会長より渡された一枚の新聞記事のコピー。
遠刈田温泉のレストラン「正六」が、昨年から「こけし太巻き」なるものを、
売り出しているとか。


Kokeshiohinasushi それがこちらでございます。
レストラン「正六」製こけし太巻きお雛寿司。



さすがプロの技。大変キュートです。
これを見て、気合が入らずにいられましょうか。
入りましたよ。気合が。
そして早くなりましたよ。巻き時間が。
先週まで完成にこぎつけるまで、1時間半かかっていたのですが、
今回は30分という異例の速さ。
熟練してきたのでしょうか。

今後の課題は、どの部分を切っても、
同じ顔が出るように、具の配置に十分注意すること。
特に口元ですね。どうしてもずれてしまいます。
しそじゃなくて、何か固形物の方がいいのかしら・・・。
以上を踏まえて、来週もう一度トライ。

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2009年3月 8日 (日)

雛茶会のご案内

Photo

*雛茶会記*

花々がほころぶ三月の終わり。
旧暦に合わせて、雛茶会を開きます。
いつもお世話になっている紫山さんの、
畳敷きの一画をお借りすることになりました。
お茶とお菓子と、春の室礼、どうぞお楽しみください。

・日時:3/29(日)15:00-16:00
・茶:文山包種茶ニ種
・菓子:桜杏仁・きなこしぐれ・グリーンレーズンの揚げ物
・定員:4名
・場所:紫山
    仙台市青葉区立町6-16
    022-215-5378
・申し込み先:猫空まで
                 grass_kite@yahoo.co.jp
*お菓子の準備の都合上、お申し込み、キャンセルは二日前までにお願いいたします。

只今、二名様にご予約いただいております。

雛茶会の後、出張台湾喫茶猫空は、六月の出産に向けて、
長いお休みに入ります。
初体験の出産+子育て。どうなることやら~。
お休み期間中は、あせらず、あわてず、じっくり子どもと自分に向き合いつつ、
いろいろ熟成させていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

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2009年3月 4日 (水)

今週のこけ巻き

こけしと向き合うこと一週間。
今週のこけし巻きはこんな感じです。


Photo_3 頭の模様部分にしそ巻き、サーモン、伊達巻を使用。






Photo_4 一番ノーマルなタイプ。







Koke 鼻のラインが写実的。








Photo_5 やんちゃ坊主。









徐々にこけしに近づいてきているような気がします。
今回に比べれば、確かに先週のあれはもんちっち巻きにしか見えません。
しかし、インパクトに欠けるような気がするのは、気のせいでしょうか。
目が慣れたせいでしょうか。

そして今回、酢飯ではなく、
昆布だしに塩少々で炊いたご飯で作りました。
理由は・・・この一ヶ月巻き寿司を作り続けておきながら、
今さらな告白ですが、巻き寿司の美味しさがよく分からないからです・・・。
握りや押し寿司は好きなんですけど、
巻き寿司はねぇ。どうなんでしょう。
巻き寿司って色んな味の具を巻くわけですが、
酢飯がその橋渡し役に適任かといいますと、ちょっと疑問なのです。
特に酢飯と卵の相性ってかなり微妙だと思うんですが・・・。
握りにも卵がありますよね。
握りの中でどういうポジションを占めているのでしょうか。
一度寿司職人の方にうかがってみたいものです。

しかし、私がただ経験不足なだけのような気もします。
もし、「ものすごく調和の取れてる巻き寿司」や、
「絶妙なコンビネーションを誇る卵の握り」をご存知の方がいれば、
ぜひご一報くださいませ。

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祖母のおかき

Photo








先日、実家から父方の祖母が作った干し柿とおかきが送られてきました。

見渡す限り広がる田んぼの中に、ぽつんと建つ大きな平屋。
毎年お正月に帰省する度に、凧揚げをしましたが、
ビルも電線もない空は高すぎて、どんどん小さくなっていく凧を見ていると、
めまいがするようでした。

毎年冬になると、祖父母が自家製の干し柿とおかきを送ってくれました。
祖父は3年前に亡くなり、今はあの平屋で、祖母と伯父夫婦が暮らしています。
子どもの頃、見た目も地味なこのおかきが、そんなに美味しいとは思えず、
父が一人で黙って焼いて、食べていたような気がします。
父にしてみれば、懐かしい故郷の味だったのでしょう。

しかし、久しぶりに口にしてみると、
餅米のほんのりした甘さがしみじみと感じられて、
思わずため息が出ました。
何と贅沢なおやつだったことか。
塩すら使わず、餅米と水だけで作られたおかき。
紫色のものは黒米を使ってあります。
こんなにシンプルで清らかなものだったなんて。
感動のあまり、つい実家に長電話をかけてしまいました。

Photo_2
こんな時は、珍しくほうじ茶で。
おかきは食べる直前に火であぶります。
すると、ふっくらふくらんで、
さくさくした歯ごたえになります。

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